
image:楽天モバイル プレスカンファレンス
2021年1月29日(金曜日)楽天モバイルによる新料金プランに関する発表会が行われ、これでMVO四社(ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル)の新料金プランが出揃った形になります。
この記事では、大事な部分を比較できるようにして、なるべく分かりやすくお届けします。尚、記事内で表記している金額は特に明示がない限り、税抜料金となります。あらかじめご承知おきください。
以前の三社(docomo|softbank|au)比較の記事はこちらで。
では各社のプランを比較していく前に、今回発表された楽天モバイルの新料金プランをまず見ていきましょう。
新料金プラン概要
楽天モバイル
神すぎるプラン!!
所感ですが、まずは神すぎでしょこのプラン!というのが第一印象。docomoやau、softbankではできないところを無理やりやってきたという感じです。
- ワンプランでありながら、モバイルデータ通信量を使った分だけの請求で済むという、段階的な料金形態
- 20GBを超えても楽天モバイルエリアなら無制限で使える
- 楽天モバイルはアプリさえ使えば、国内通話は何分でも無料...!一方、docomo|softbank は5分までの国内通話無料。auはオプションで5分までの国内通話を付帯可能(500円/月)。
正直、プラン自体には弱点がないです。最強で最高。五条悟*1か。

image:楽天モバイル
テーブル(表)で比較
スマホからだと見づらいと思います。お手数ですが、拡大してご覧ください(詫)。
パートナー回線はなくなったのか?
パートナー回線エリアは、国内は5GB超過後は最大1Mbps、海外は2GB超過後は最大128kbpsで使い放題。
とホームページに記載があります。なので、楽天モバイルエリア外だとしても、パートナー回線を使うことで、モバイルデータ通信が可能になります。
ただし、注意が必要。
毎月のデータ利用量によってプラン料金が変動いたします。データ利用量は楽天回線エリア、パートナー回線エリア(国内)、パートナー回線エリア(海外)全てのエリアでカウントされます(データ高速モードがOFFであってもデータ利用量はカウントされます)。
こうあるので、現行の"UN-LIMIT Ⅴ" の「楽天モバイル回線 + パートナー回線」という考え方ではなくなります。
- 楽天モバイル回線でつながらない時は、5GBまでなら通信制限なくパートナーエリアを使って、モバイルデータ通信を利用できる
- 5GB超過後は、通信速度1Mbpsで利用可能
- "UN-LIMIT Ⅵ"の新料金プランでは、楽天モバイル回線、パートナー回線問わず、利用したモバイルデータ通信量がGB数にカウントされる
では、楽天モバイルに弱点はないのか?
「料金プランは最強で最高」と書きましたが、じゃあ楽天モバイルに弱点はないの?他社に比べてそこんところ本当はどうなの?と思っている方もいるでしょう。
現在、不安材料になる点を挙げてみます。
①楽天モバイル回線エリアの全国人口カバー率
2021年1月末時点で、楽天モバイルの回線エリアは、全国人口カバー率73.5%です。
人口カバー率とは、国土ではなく、国民が利用できるエリアをどのくらいカバーしているかを表すパーセント。人が住んでいない場所は計算から除外されるので、カバー率には影響しない。
例えば、人口カバー率99%になると、「国民の99%が、人が住んでいる場所でなら携帯電話を利用できる」...という意味になる。
これは他社と比べてどうかというと、
- docomo 99%
- ソフトバンク 99%
- au 99%
いちばんさいごに参入してきたキャリアなので仕方ない面もありますが、現状では楽天モバイルの一人負け状態ですね...。
これに対し、楽天の三木谷社長は、
- 2021年3月末 80%
- 2021年夏頃 96%
の人口カバー率を実現見込みとしていることをカンファレンスで発表しました。当初の計画よりも5年前倒しで進めているそうです。
また、2023年には世界で初の、衛星から直接携帯につながる「スペースモバイル」を実現することもあわせて発表しています。これにより、災害時などで基地局がダウンしたとしても、携帯電話のネットワークが使えるということになります。人口カバー率ではなく、人の住んでいないところも含めて、災害時にどんな場所からでもつながる「エリアカバー率100%」を実現できるそうです。

② 通信速度
「楽天モバイルはエリア内でも遅いんじゃないか?」という疑問もあると思います。私の住んでいる東京都23区内でスピードテストを実施しました。
楽天モバイルの通信速度って実は遅いんじゃない?と思ってスピードテスト(USEN GATE 02)を実施。すべて自宅での計測。
・① 楽天モバイル
・② LINEモバイル
・③ Wi-Fi(J:COM)結果は画像のとおりです。驚いた👀‼️#楽天モバイル#UNLIMITV pic.twitter.com/PwrPF78ROk
— ラフター @ガジェットブロガー🦔 (@Laughter406) February 2, 2021
このように驚きの結果に。まさかWi-Fiよりもスピード出てるとは思わなかった(笑)
MVOとしての矜恃は保ちましたね!
③申し込みのしやすさ
ここは他のキャリアと違い、楽天モバイルに分(ぶ)があるところ。
他キャリアではWEBからの申し込みのみとなっていますが、楽天モバイルは店頭での受付も従来通り行います。
まとめ
ココがおすすめ
- なんといっても今なら1年間無料!解約手数料も無料なのでとりあえず契約してみるのもアリ
- 4月1日になったら自動的に"UN-LIMIT Ⅵ"プランにアップデートされる(手続きの必要なし)
- 段階的な料金プランなので、自分が使った分だけの料金しかかからない。Wi-Fiにつなげることが多い人は、0円運用も夢じゃない。
- 今年の夏には人口カバー率96%見込みなので、実現されれば他3キャリアと遜色なくなる
- SPUに対応しているのは楽天モバイルだけ!楽天経済圏の人には超オススメ
ココに注意
- 人口カバー率は現時点でまだまだ。場所によってはつながらないことがあるので、申込前に要確認!
- 1年間無料の特典は残り80万人で打ち切り予定。ただし、追加される可能性もあり(ホームページに記載あり)
- メインにするにはまだ怖い...という人は、DualSIM対応スマートフォンならサブで契約するのもあり
(iPhoneなら、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降) - 楽天モバイル申し込み時には「通常の(物理的な)SIM」か「eSIM」かを選ぶ必要がある


あと、関連する外部リンクおいときますね。
ここからは所感ですが。
プランの充実度としては、楽天モバイル一択です。
あとは、エリア的なつながりやすさなど考慮して、しばらくはMVNOの安いプランと楽天モバイルをDual SIM(DSDS)で運用するのが最適解だと感じます。
そう考えると、Dual SIMに対応しているiPhone XR以降のSIMフリー端末がオススメですね。

さいごまでご覧いただき、ありがとうございました!
(おしまい)
*1:五条悟は漫画/アニメ「呪術廻戦」に出てくるキャラクターです。最強です。