Apple Apple Watch

【プロ野球】相手チームのサインを盗むのにApple Watchが使われていた【MLB】

2017年9月、実際にあったニュースから。

概要

まず、このニュースの概要をお伝えしましょう。

アメリカ・プロ野球のボストン・レッドソックスが、相手チームのサインを外部から盗み見てベンチに伝達していた、その伝達手段として使用されたのがApple Watchだった、というニュース。

Apple Watchの画期的!?な使い方。ただ残念なのは、これはあまりいい使い方ではなかったということです。

まず、野球についてあまり詳しくない人のために、サインがどういうものか、というところから説明しましょう。

サインは試合中頻繁に出されています。

ハンドサインは攻撃側も守備側も出している

守備側

キャッチャーはピッチャーに投げてほしい球種やコースをハンドサインで伝えます。実は、ピッチャーが好き勝手に投げているわけではないんです。キャッチャーからサインが出て、ピッチャーはそれに対し納得したら首を縦に振って投げています。

そのあいだ打者は、キャッチャーのハンドサインをまじまじと見ることはありません。打者は基本的にピッチャーの方を向いており、キャッチャーの方は見ないのです。

攻撃側

打者は打席に立つ前、またはピッチャーが投げ終わったあとに、一度ベンチやサードコーチャーを見ることがあります。ベンチにいる監督から「次は送りバント」「一球待て」「ランエンドヒット」などのハンドサインが出ることがあるからです。

  • 監督(ベンチ) → 打者
  • コーチ(ベンチ) → 打者
  • 監督(ベンチ) → サードコーチャー → 打者

サインの伝達手段としてはこういうパターンが考えられます。

サインなしで「好きに打っていいよ」と完全に打者に任されることもありますが、基本的に打者はベンチからのサインを見て動きます。

このように、ベンチ内の人間が考えて打者にサインを出したり、キャッチャーがピッチャーにサインを出したり。これはまったく普通のことであり、問題ないのです。

ハンドサインを盗み見てもいいのか

ではこれらのサインを盗み見てもいいのでしょうか?

たとえば、高校野球では罰則はないが、禁止されています。

二塁塁上のランナーが打者にハンドサインを出して、球種を教える...これは禁止されています。

プロ野球においても基本的にNGな行為です。

もちろん、バレないようにサインを盗んだり、逆に盗まれないように頻繁にサインの出し方を変えたり、そういったことは攻撃側も守備側もやっています。

一般的に、サイン盗みというのは(ルールブックにはダメだよとは載っていませんが)メジャーでも日本のプロ野球でも、基本的に暗黙の了解でNGなのです。

ただ、どんなことがあっても絶対にやってはいけないサイン盗み行為があります。

それが今回の問題だったのです。

何が問題だったのか

外部からフィールドおよびベンチ内の選手・コーチ・監督らに伝達があった場合は、完全にクロ。これは明確に禁止されています。

今回問題視されたのは、ベンチ内の人間からではなく、

  • 外部 → トレーナー(ベンチ)  → 選手

という方法がとられたからです。

テレビのLIVE中継では、キャッチャーのハンドサインがある程度確認できます。それを外部の人間からダグアウト(=ベンチ)にいるトレーナーに伝達し、それを見たトレーナーがベンチ内から球種を伝える...そういう方法がとられたみたいです。

しかし、Apple Watchを使ったとして、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?

当時、Apple WatchはiPhoneがないと通信できなかった

2017年当時、Apple Watchで通知を受け取るためには、近くにiPhoneがないとダメでした(今でこそセルラーモデルがありますが、このニュースになる時点ではありませんでした)。ということは、ベンチ内にiPhoneも持ち込んでいたということになります。

実はこれがNGなのです。メジャーリーグではスマートフォンの持ち込みは容認されていないからです。

おそらく、iPhoneはベンチ内のどこかに隠しておいたのでしょう。Apple Watchを手首につけておけば、袖(そで)からチラ見できるので、iPhoneを取り出すよりも容易に確認できそう。使ったアプリはおそらくiMessageかも。

ちなみに、メジャーリーグでは、iPadは2016年から持ち込み可になっています。ただ、先述の通り、セルラー通信不可なので、まちがいなくWi-Fiモデルだろうと推測できます。かつ、ルールに則りWi-Fiでも通信できないよう、何かしらのプロファイルを埋め込んでいたと思われます。

トレーナーが伝達した相手は?

どうも打者に直接ではなく、ベンチ内にいた他の選手たちに伝えていたようです。

ニューヨークタイムズの記事を見る限りは、Apple Watchでサインを伝えられたトレーナーは、まずベンチ内にいる他の選手に球種を伝え、そこから次にフィールド内の選手たちに伝える...という流れだったようです。

果たしてこれが有効な方法だったのかが、ここまで読んでもちょっと分かりません。具体的な方法や効果については正直この記事を読んでも書かれていないので、いまだに「???」って感じではありますが、サイン盗みとなる証拠のビデオも提出されているとのことでした。

さいごに

Apple Watchは便利なガジェットですが、こういう話題ではなく、もっと良い話題で取りあげられて欲しいものです。

2016年のニュースだが、保育の現場でもApple Watchが使われていたりします。

それと、こちら。

Apple Watchでは心拍数と、消費カロリーやエクササイズ時間、起立時間などの活動データを収集。オムロン ヘルスケアの血圧計は、他社アプリとのデータ連携ができる健康管理アプリ「OMRON connect」に対応したもの(関連記事1)。測った血圧データがBluetoothを介してiPhoneのヘルスケアアプリと連携し、記録される。このほか、「動悸がする」といった自覚症状をApple Watchに向かって話すことで、同端末の音声認識機能でその症状を記録することも可能だ。

(引用: Apple WatchとCareKitを実地診療に、慶応大:医療:日経デジタルヘルス より)

こちらも2016年のニュースでまだ臨床研究を始めた段階でしたが、Apple Watch + iPhone + 血圧計を使って、活動データや血圧などの情報が一元管理できるというのはとても未来を感じます。手書きで記録していくよりも、ずっと簡単ですしね。

2020年の新モデルである「Apple Watch 6」では、血中酸素も計測できるようになっています。いずれは、Apple Watchひとつであらゆる健康データを管理できるようになっていくのかもしれません。

Apple Watchのいちユーザーとしても、こういうニュースがもっとみんなに広がって、さらにこういうサービスがもっと実用的になっていくことを願っています。

ラフター
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さいごまでご覧いただき、ありがとうございました!

(おしまい)

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